サケとマスの話

これから話す内容は人から聞いた話で、真実かどうかは私にとって重要じゃなかった。しかしブログに嘘を書いてはいけないと思い、この記事を書く前に根拠を調べたが、サケやマスにもいろいろ種類と事情があるらしく、一概には言えないようだ。真偽のわからないフィクションを読むぐらいの心づもりで聞いてほしい。

これは昔、私の会社で仕事ができないことを理由に幹部からパワハラを受けていた上司から聞いた話だ。

魚のサケとマスは姿かたちが違うが同じ生き物らしい。川に残るほうがマス、海に下るのがサケ。マスは丸みを帯びており、サケはご覧の通りのイカツイ顔つきだ。問題は川に残るか海に下るかがどのように決まるのか。

上司が言うに、川の流れに流される弱い個体が海に下るそうだ。危険な海で大人になり、たくましい姿になる。でも、かつて弱かったがゆえに流された川に帰ってきて、そこで死ぬ。

その話を聞いて私は泣いた。

私はその話を魚の豆知識と受け取れず、酷く人間臭い話に感じた。

上司の名前とその後は忘れてしまったが、サケとマスの話は絶対に忘れない。今後私はこの話を何度も思い出し、人に何度も話すと思う。

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